2019年のRVとキャンプ業界のトレンド

2013年以降のキャンプ人口の増加により、近年需要を伸ばしているRVとキャンピングカーの需要。それに伴い、業界内で新たな取り組みなどが始まり、より人々のキャンプへの関心を高めています。そして近年、キャンプブームが再熱していると言われています。

2019年はこれまで通り、キャンプ人口は増え、新しいキャンプのスタイルが流行すると予想されています。

キャンプ人口の増加

日本オートキャンプ協会の発表によると、2013年以降の日本国内におけるキャンプ人口は年々増加しており、ここ数年では毎年800万人を超えています。

キャンパーには退職をしたシニア層が目立ちますが、近年外国人キャンパーの数も増えつつあります。これは日本には自然が多いことが理由となっており、訪日外国人の増加とキャンプ人口の増加は密接に関連しています。

また、アンケートではキャンパーには初心者が多いことも分かっており、今までキャンプに興味がなかったという人も少しずつ関心を抱き始めていることが明らかになっています。

RVの発展

現在RVの総保有台数は10万を超えており、年間売り上げは約400億円となっています。長期の旅行となるとホテルなどの宿泊施設を利用するよりもキャンピングカーをはじめとするRVの方が費用が安くするため、購入する人が増えているのです。そして、よりキャンピングカーが快適になっていることに加えて、値段も下がってきているため、昔よりも手を伸ばしやすくなったのです。

近年では毎年多くのキャンピングカーを展示する”キャンピングカーフェア”が首都圏で開催されており、誘致が進められています。

また、RVを購入しなくても、近年はレンタル会社が増えているため、そういったサービスを利用する人も多くいます。

グランピングの登場

近年のキャンプ人口の増加に大きく貢献しているのが、グランピングの誕生です。グランピングとは、テントや食事などがすべて用意されている贅沢なキャンプのことであり、何も準備をせずに参加することができることから、初心者でも簡単にキャンプを楽しめると注目を集めています。

そして、グランピングスポットでは水洗トイレ、シャワー、お風呂がついていたり、家庭用の電化製品が通常通り使うことができます。こういった点から普段と変わらない生活がキャンプ場でもできるため、キャンプは大変なものではなく、レジャーだととらえる人が増えているのです。

実際に日本国内ではグランピングスポットが数を増やしており、付属施設やアクティビティも多様化しています。

ソロキャンパーの増加

従来はキャンプや家族や友人グループなど大人数で楽しむのもとされていますが、ここ数年ではソロキャンパーと呼ばれる1人でのキャンプが増えています。一人の時間をゆっくりと楽しみたい、自分自身で全部決定したい、といった人がグループではなく、1人でのキャンプを好む傾向にあるのです。

実際にミニサイズのコンロやテントなど、ソロキャンプ用のグッズも多く販売されており、業界全体がソロキャンプを推しているのも事実です。